インカの至宝「ヴィキューナ・ＶＩＣＵＮＡ」

「ヴィキューナ・ストール」

世界の天然獣毛繊維の双璧にランクされるヴィキューナとカシミア。その中でも「ヴィキューナ」は揺るぎない最高の価値と認められています。

ヴィキューナとは：南米ペルーを中心とするアンデス高地３５００ｍ～

４０００ｍに生息するラクダ科の動物です。１９７０年代に乱獲され

絶滅の危機に瀕したがペルー・チリ・アルゼンチン政府の保護政策に

より現在では適正な数量に回復しています。１頭につき２年に１回の

採毛を許されています。（ワシントン条約で捕獲禁止動物に指定）

年間最高気温が１０度以下で冬期は氷点下３０度以下という極寒の気候の中でほぼ野性に近い方式で放牧されています。

「ヴィキューナ」は毛足が長く太さは１２～１３ミクロン以内で極上のカシミアの１５ミクロンより細く、軽く、保温力、光沢も優れています。

ヴィキューナの原毛は平均１頭から２３０ｇの採毛が可能ですが、優良の原毛選別作業に長い時間を必要とします。商品として使用できる量は

１０日間の作業で約１ｋｇと云われています。この点でも飼育頭数の多いカシミアとは希少価値に大きな差があります。

毎年、商品として全供給量はジャケットにして約７００着～１０００着

程度とされています。（通常日本円換算でジャケット１着約２００万円）

「繊維の宝石」としての揺るぎない地位がここにも表れています。